1. 自分を尊重し、相手を尊敬し

愛し合う喜びを知る​

『愛し合うこと』

 

このシンプルな行為に、どれだけ人生の期待と挫折を織り込めば、真実にたどり着けるのでしょう。

 

私たち人は男として、女として、それぞれに性を持って生まれて来て、無自覚のまま未知なる性を学び続けています。

 

人であるゆえ、男であり、女です。

 

その事実は人間らしさの根源にある、男らしさ、女らしさの大切さに繋がっています。

 

ところが自分の性が持つ素晴らしい資質を理解しないまま大人になる方は多く、それは愛し合うことの不器用さとなり、自分自身を苦しめ、愛した相手をも苦しめます。

 

世の中は親子間でも性教育は行わないのが常識で、儲けるためのアダルト動画で愛のない性欲のはけ口のような安易なセックスを見て、初めてそれが性を使ったセックスだと認識して、更にはそれを自己流で真似るという幼稚な大人だらけになっています。

 

それでは男女という性は、卑猥な存在そのものでしょう。

 

自分自身の性を尊び、相手の性を尊重するという

正しい性のあり方を理解し、愛し合って生きることが出来ていなければ、

 

心はいつも寂しさにとらわれ、性自体に苦手意識を持ってしまいます。

 

それが母親であれば子供に性を持っている素晴らしさや、セックスは愛し合う喜びであることを伝えるどころか蓋をするように煙たがり、触れてはいけないものというネガティブな印象付けをして、自分自身が女である事実すら遠ざけようとします。

 

子供からアダルト動画を遠ざける必要があるのは、それが愛を伴っていないものだという認識ができないからであって、愛し合うことを通してあながた生まれてきた、それが真実のセックスだという肝心なことを伝えられなければ意味がありません。

 

そしてそれは、自分自身が性を持っていて、愛し合っていて、幸せだと胸を張って言えなければ、性の存在自体を隠し通す他なくなります。

 

自分自身が女であることを喜べていない母親は、女であることは汚らわしい、男は欲望のかたまりだ、セックスは悲劇の行為だと思っているかもしれません。

 

そんな母を見て育った子供は性を美しいものだ、愛し合うためのものだと母親から教えられることも、自分と相手の性を尊重し、尊敬する機会も与えられません。

 

学校教育で性の根源を教えられるはずもありません。

 

性とは男女が愛し合う喜びを体現して初めて、その素晴らしさを説明できるものだからです。

 

自分と相手の性の資質を理解する必要性を誰からも教わらず、また周囲の大人もそれを知らず、アダルト動画のような欲望と快楽だけの低俗なものが男女の性を使ったセックスだと認識して大人になるというのが現状です。

 

そうした男女の資質や扱い方を理解しないまま大人になり、恋愛をして家庭を持ち、情はあっても冷めていて、相手を男や女だと尊敬するような愛といたわりは感じられず、自分自身も男や女であることを忘れ、他人の人生を羨み、理想の異性に夢と期待をかけている、もしくは愛に対して完全に萎えている、ということが世の中に溢れかえっています。

 

愛し合うということには道理があります。

 

方法と手段があり、それを学ぶことが出来るということです。

 

これを語っている私自身もかつてはそれを知らず、性の可能性や喜びを閉じて、愛を深める手段を知らぬまま、目の前にいるパートナーと深い愛を感じ合うことが出来ないのは、自分に合う相手ではないからという誤解と、いつか自分にぴったりのソウルメイトと巡り合ったら全て報われるという短絡的な解釈をしていました。

 

けれど男女関係のお悩みに寄り添い続けた二十年間の中で、私自身も男女二人の子の育児を通して経験を重ね、女性たちの求めていることは根本的には皆同じだと気付いた時に、女の性への無自覚と、男の性への無知が、互いに深く愛し合うことを阻んでいることを自覚しました。

 

更に性の正しい理解は、自分が命のまま自由自在に生きる喜びを感じ、相手の尊い命も喜び、愛し合う世の中を作るための大きな鍵であると確信したのです。

 

そんな折、スローセックスの創始者であるアダム徳永先生と出会い、私のこれまで女性に寄り添った活動の経緯や人生観を踏まえて、今後は女性の幸せのために性を含めた生き方の啓蒙を行い、子供達のために愛し合う世の中を作りたいという真摯な思いに共鳴してくださり、女性に対する初めての特別研修というありがたい学びの場を設けてくださりました。

 

スローセックスの研修では女性のモデルさんに対して私が男性の立場で、繊細な陶器で出来た楽器を奏でるように慎重に、一ミリ単位で肌に触れる位置や角度を修正しながら愛する技術を習得し、男女の求めていることと感じ方を、それぞれの視点で理解しました。

 

また技術を持ち帰りパートナーに伝え、実践していただくことで互いに神秘的な発見を続けながら、愛し合うという感動と喜びの体感を深めました。

 

それらを通して多くの女性が自分自身の無限の可能性や喜びに目覚めていないことや、愛する女性を慈しみたい男性も、自己流のままでは女性が未だ知り得ない無限の喜びへと誘う術を知る余地もないことを知りました。

 

貴重な性の学びは、人としての人生を根幹から、男女として愛し合う人生へと生まれ変わらせるのです。

 

新しい時代が求めているジェンダーフリーという性の自由化は、自分の性を尊重し、相手の性を尊敬することで成立します。

 

男と女の絆が結ばれ、愛し合うという生き方が子供達の時代へと繋がって行くことを願っています。

 

愛と平和が実現している世の中でありますように。

 

愛を深める えりかの心得

『自分を尊重し、相手を尊敬し、

愛し合う喜びを知る。』